VirusBarrier Server 3 のマルウェア対策には、いくつかの実行方法があります。リアルタイム・スキャナは、常にサーバおよびそこに保管されているファイルを監視し、ウイルスやマルウェアから保護します。リアルタイム・スキャナは、作成、コピー、変更、保存されたすべてのファイルをスキャンして、サーバを常時保護します。しかし、これでは他のファイルがスキャンされません。 VirusBarrier Server 3 をインストールした後や、ウイルス定義ファイルをアップデートした後にすべてのファイルの完全スキャンを実行するようお勧めするのはそのためです。
VirusBarrier Server 3 のリアルタイム・スキャナ機能では、管理対象のサーバのコンテンツになんらかの変更があると随時スキャンが実行されます。スキャンはその場ですぐ実行されるので、保護機能について心配する必要は一切ありません。
リアルタイム・スキャナをオンにするには、以下のいずれかの操作を実行します:
「ブラウザ」ウインドウの「スキャン設定」タブをクリックし、次に「リアルタイム・スキャナ」タブをクリックします。表示されるペインで、「リアルタイム・スキャナ」スイッチを「OFF」から「ON」に切り替えます。
サーバを直接操作している場合は、メニューバーの Intego メニューから「VirusBarrier Server 3」>「リアルタイム・スキャナ」を選択します。
VirusBarrier Server 3 はあらかじめ指定した時間に自動で実行するよう設定することもできます。スケジュールを設定するには、「ブラウザ」ウインドウの「スケジュール」タブをクリックします。「スケジュール」ペインが開きます。このペインには「表示」、「イベント」、「スケジュール」の 3 つのセクションがあります。
「表示」セクションにはチェックボックスが 1 つあるだけです:予約したスキャンをタスクマネージャに表示するこれにチェックを入れると、サーバでスケジュールスキャンが実行されるときに小さなウインドウが表示されます。チェックを外すと、ウイルスが検出されない限り自動スキャンは通知なしで実行されます。
1 番目のイベント、ボリュームをマウントしたとき:は、ローカル(ハードディスクなど)またはリモート(ネットワークドライブなど)で新しいストレージデバイスがマウントされたときに実行されます。読み出し専用のボリュームは除外する チェックボックスにチェックされている場合、VirusBarrier Server 3 はスキャンするドライブに変更を加えること(例えば、ドライブ上の感染ファイルの修復)が可能なボリュームに対してのみアクションを実行します。
2 番目のイベント、ウイルス定義ファイルを更新したとき: は、新しいウイルス定義ファイルやフィルタをダウンロードしてインストールした後 VirusBarrier Server 3 が何を実行するかを設定します。ウイルス定義ファイルやフィルタは定期的にアップデートされ、特に新しいマルウェアが発見されたときにはそうした脅威への保護を提供するためアップデートされます。そのため、そうしたタイミングで新しいマルウェアを確認するため、スキャンを手動もしくは自動で(このチェックボックスにチェックして)実行することをお勧めします。
「スケジュール」セクションは VirusBarrier Server 3 がいつ自動スキャンを実行するかを指定します。
これらの設定の下にスケジュールセレクタがあり、どのフォルダを、いつ検査するかを指定できます。
例えば、毎晩「ユーザ」フォルダをスキャンし、週一回サーバ全体をスキャンするというように、複数の条件を組み合わせてスケジュールを作成できます。それにはスケジュール項目の右にある「+(プラス)」ボタンをクリックします。すると別のスケジュール項目がその下に表示されます。必要に応じてそのスケジュールを変更します。このようにしていくつでもスケジュール項目を追加することができます。そのうちの 1 つを削除するには、隣にある「-(マイナス)」ボタンをクリックします。
スケジュール項目の順序は重要ではありません。 2 つのスキャンを同じ時刻に実行するようにスケジュールした場合は、同時に実行されます。
実行待ちのスケジュールをすべてオフにするには、「スケジュールを有効にする」のチェックを外します。
VirusBarrier Server 3 にはサーバをどうスキャンするか、どんなファイルをスキャンするか、どんな種類のマルウェアを探すかを指定するいくつかのオプションがあります。これらの設定にアクセスするには、「スキャン設定」ボタンをクリックします。表示されたペインで、「リアルタイム・スキャナ」タブをクリックします。
「スキャン設定」ペインには次の 5 つのタブがあります:
通常の操作では、リアルタイム・スキャナを無効にする必要はありません。問題があってトラブルシューティングする場合や、安全だとわかっているファイルの転送をより高速に実行する場合にのみ有用な操作です。リアルタイム・スキャナをオンにするには、スイッチを「OFF」に移動するか、Intego メニューから「VirusBarrier Server 3」>「リアルタイム・スキャナ」を選択してチェックマークを外します。
「マルウェアが検出されたら」セクションには、次のオプションがあります:
さらに、ウイルスを検出したときに VirusBarrier Server 3 で自分宛に電子メールを送信するよう設定することもできます。それには 「電子メールを送信する」 チェックボックスにチェックを入れ、その隣の 「電子メールの設定...」 ボタンをクリックします。表示される「電子メール設定」ダイアログで、使用する電子メールアカウントの必要な情報を入力します。
「リアルタイム・スキャナ設定」タブの最後のセクション、「感染していないファイルのスキャンが完了したら隔離マーカーを外す」では、ダウンロードしたファイルについて、それらがマルウェアに感染していないことを VirusBarrier Server 3 が確認したとき、Mac OS X がダウンロードしたファイルを開くかどうかを尋ねる警告ダイアログを省略するよう VirusBarrier Server 3 に指示します。
VirusBarrier Server 3 はいくつかのよく使われる種類のアーカイブの内部を確認し、アーカイブファイルそのものの他、その中に含まれるファイルもスキャンします。これらの設定を表示するには、「アーカイブ」タブをクリックします。
デフォルトでは、VirusBarrier Server 3 は認識できるすべての種類のアーカイブをスキャンします。ただし、アーカイブの種類リストで適切なアーカイブのチェックを外すことで、特定の種類のアーカイブのみをスキャンするように設定できます。
「デフォルトのアーカイブの制限時間」設定は、解凍とスキャンに指定の時間よりも多くの時間がかかるアーカイブのスキャンを停止するよう VirusBarrier Server 3 に指示します。デフォルトでは 60 秒に設定されています。ただし、この制限時間よりも早く解凍されたファイルはスキャンの対象になります。
このタブでは、VirusBarrier Server 3 を使用したサーバのマルウェア検出方法をより具体的に設定できます。オプションは次の通りです:
スキャン・オプションでの CPU およびディスクの優先度: ポップアップメニューから、「低」、「標準」、「高」を選択できます。VirusBarrier Server 3 がスキャンを調節して他のアプリケーションの処理が遅くならないようにします。この設定はスキャンに使用するプロセッサ (CPU) とハードディスクの読み込みに影響します。また、外付けディスクをマウントしたときや VirusBarrier Server 3 のフィルタをアップデートした後に自動で実行されるスキャンにも適用されます。そうしたスキャンをより早く終わらせたい場合、「標準」か「高」を選択することをお勧めします。かかる時間を気にしないか、他の処理をより優先したい場合は、「低」を選択します。
「Boot Camp ボリュームをスキップ」を選択すると、Boot Camp ボリュームはスキャンの対象から除外されます。
オンデマンド・スキャナの動作に影響する 3 つのオプション:
「脅威をスキャン」 セクションでは、VirusBarrier Server 3 が特定の種類のファイルやアプリケーションをスキャンするよう設定できます:
最後のセクションでは、他の 2 種類のマルウェアを検出するかどうかを選択します:
このタブには、スケジュールを設定したスキャンや、ボリュームのマウント時やウイルス定義の更新により開始されたスキャン(前述を参照)、を使用してローカルで実行している手動スキャン、さらにコマンドラインで開始したローカルまたはリモートのスキャンなど、現在実行中のスキャン処理がすべて表示されます。
実行されているはずのスキャンが表示されていない場合は、ボタンをクリックして画面表示を更新します。
実行中のスキャンのいずれかを停止させたい場合は、そのスキャンを選択して「スキャンを停止」をクリックします。手動スキャンは停止できないのでご注意ください。
「Mail Gateway」タブでは、電子メールメッセージと添付ファイルのウイルスチェックの設定を行います。Mail Gateway 機能を有効にするには、「Mail Gateway 機能を有効にする」スイッチを「ON」にします。これによりビルトインのアンチウイルスソリューションが停止され、Mail Gateway 機能が有効になります。
単に電子メールをスキャンして感染した電子メールを「隔離領域」に移動するのではなく、VirusBarrier Server 3 に修復させたい場合は「メールを修復する」をチェックします。
「送受信メールにの検査証明を挿入する」をチェックすると、ウイルスチェックが完了したすべてのメッセージに、スキャンしたことを証明する X-SCANNED ヘッダ("by Intego VirusBarrier Server 3 Scanner at $mydomain")を挿入します。VirusBarrier Server 3 がウイルスに感染した添付ファイルを検出して除去した場合は、その電子メールのメッセージに "Attachment removed by Intego VirusBarrier Server 3 [添付ファイル名]"というテキストが挿入されます。
ファイルを自動で修復したくない場合、VirusBarrier Server 3 はファイルを「隔離領域」に入れることができます。ファイルが隔離されると、そのファイルは開いたり読んだりすることができず、サーバへの感染が防がれます。管理者が VirusBarrier Server 3 の修復機能を実行する前にファイルを確認したい時に便利です。
上記「スキャン設定」のセクションにあるように、マルウェアが検出されたら「隔離領域」に入れるよう VirusBarrier Server 3 で設定しておくことも可能です。これらのファイルは後でチェックして、処理を決めることが可能です。
ファイルの処理を決めるには、対象ファイルを選択してウインドウ右下のボタンのいずれかをクリックします:
「隔離領域」をリスト表示で表示すると、ファイルが感染しているマルウェアの種類が「脅威」列に表示されます。
VirusBarrier Server 3 には「信頼するファイル」のリストにファイルやフォルダ、ボリュームを追加するオプションがあります。VirusBarrier Server 3 はそうしたファイルはすべて安全だとみなし、スキャンを行いません。このオプションは、既に VirusBarrier Server 3 でスキャンされたファイルについてのみ使用することをお勧めします。
ファイルやフォルダ、ボリュームを「信頼するファイル」リストに追加するには画面左隅にある小さな「+(プラス)」ボタンをクリックし、対象となるコンピュータにアクセスするための認証情報を入力し、さらにリストに追加したい項目を選択して、「追加」ボタンをクリックします。
フォルダまたはボリュームを追加すると、VirusBarrier Server 3 はそれらの項目の、現在内包している、および将来内包されるであろうサブフォルダも含めた すべての ファイルを信頼します。
「信頼するファイル」リストから項目を削除するには、対象の項目をクリックして選択し、左下の「-(マイナス)」ボタンをクリックします。
VirusBarrier Server 3 では、VirusBarrier Server 3 と一緒にインストールされる VirusBarrier X6 のコンテキストメニューを使用して Finder から直接様々な保護機能にアクセスできます。任意の項目(ファイル、フォルダまたはボリューム)を Control キーを押しながらクリックするか、右クリックすると、コンテキストメニューが開きます。Mac OS X 10.6 Snow Leopard では、これらのメニュー項目はコンテキストメニュー下部にまとめられています。ただし、メニュー項目が一定数ある場合は「サービス」項目が表示され、VirusBarrier Server 3 のメニュー項目は「サービス」メニューコマンドのサブメニューに収められます。Mac OS X 10.5 Leopard では、VirusBarrier Server 3 メニューは「その他」メニューに表示されます。
コンテキストメニューから以下の処理を実行することができます:
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